私は1970年大学時代に自由が丘の再開発で集合住宅の提案しました。 当時から「面積で住宅のスペースを語る時代ではない」今後は「容積で語る時代」すなわち平方メートルからリューベの時代へ変化すると考え、居住空間に対する空間の捉え方を一貫して提案して来ました。 おそらく1970年代はその発想が日本の経済力にあっていたとは言いがたいでしょう。 そして時代が経ち、あまりに面積だけで住空間を考える時代、社会状況になってしまい、日本の都市住居は狭くて低い、ごみごみした生活空間になってしまいました。 それでは、自分の建築家としての責務が果たせていない。
なんとか日本の都市住居にお住まいの方々にくつろげるゆとりのある空間を日本の経済状況にあった形で提供できないか。そんな思いからこの「サタカ システム」を考案しました。 今後さらに民間レベルでインターナショナル化が進むこの時代で「サタカ システムは」時代要求にあったシステムと様々な専門機関から高評価を得ています。 「サタカ システム」は様々な実用的な機能が向上しますが、それにより人々の心に与える影響が多く考えられます。 スキップタイプでは一般の住居より収納率が3倍〜5倍向上する事で、使い捨て文化からの脱却。 メゾネットタイプではひとつ屋根の下で暮らす者が別次元の空間を持つ事で、トラブルが生じた際にお互いのことを尊重しあう気持ちを持つ事ができます。 現代の都市住居はスペースではなく、ルーム、部屋になってしまっています。 「サタカ システム」では、家本来の持つ意味を考え、人々へ安定、平和を提供したいと考えます。 地域、街並みから捉えた場合、現在の都市景観は高層化が進み同じ階高設定で非常に画一的です。人間にとってストレスがかかる環境です。 オフィス環境ではその状況を理解し10年程前から2層ワンフロアー、3層ワンフロアー、5層ワンフロアーに見えるような外観デザインが出てきました。それにより景観が非常にゆったりしたものになりました。しかしマンションでは以前の通り景観がマッチしないものになっている状態です。 「サタカ システム」では都市景観全体のバランスを取り戻すことができます。それにより社会環境がより良い方向へとレベルアップします。 「サタカ システム」は文化的にも文明的にも次の世代、ステージにあがっていくシステムではないかと考えます。